
母は7人姉妹の末っ子です。
みな嫁に行ってしまい、車で30分程度の場所に住んでいましたが、母の実家は祖父と祖母だけで生活していました。
祖父が認知症になった頃、土地や家、田畑などの名義を長女が勝手に自分の名前に書き換えたそうで、それを知ったのは祖父が亡くなってからでした。
祖母もその頃には体調を崩し入院していたため、母の実家は誰も住んでいませんでした。
祖母も祖父が亡くなってから1年後に亡くなりました。
祖父母の家の遺品整理や遺品処分などの片付けをしようとした所、他県に住む長女は「全部思い出だから!」とそのままにしていました。
私達にはどうすることもできず、その後10年間、ほったらかしになっていました。
そして最近になって長女が、固定資産税などが払えないから手放したいと言ってきました。
実家の場所が田舎であること、家の面倒を誰も見られないことから、手放すことに反対する人はいませんでした。
そこで問題になるのが、家にある家具など、不用品の処分です。
不用品回収の会社に聞くと、不用品の処分だけでなく、家の片付けもお願いできることが分かりました。
不用品の数が多すぎて、自分達ではどうしようもできなかったため、お金はかかりますがお願いすることにしました。
祖父母が亡くなってから10年経っていました。
それでも、祖父母との思い出の物はたくさん残っていました。
回収会社の方は、どの物も大切に、丁寧に扱って下さいました。
時々する思い出話もゆっくり聞いてくれました。
とても懐かしい気持ちになりました。
自分達だけで片付けをしていたら、片付けだけに追われ、祖父母との思い出をゆっくり振り返る余裕は無かったと思います。
祖父母の遺品整理をした両親は、残された人の為に亡くなるまでに不用品は処分しようと思う、と言っていますが、そううまくいくとは限りません。
私の両親が亡くなる頃にはどうなっているか分かりませんが、遺品整理の会社などあれば、利用するのもいいかなと思いました。