ペルシャ絨毯は、そのデザイン性から床に敷くだけではなく、インテリアとしてなど幅広い要素に利用されています。
用途によって素材やデザインが違ったりするというのも、ペルシャ絨毯の魅力の一つでもあります。
ペルシャ絨毯は、利用する用途によって素材が使い分けられています。
通常の床に敷くタイプのペルシャ絨毯であれば、羊毛を基本として綿も多く使われています。
羊毛は、コルクウール、マンチェスターウール、キャメルウールなど、様々な品種の羊からとられたものが使用されます。
地方によって育てていた羊が違うというのもあるのですが、様々な種類の羊の毛を利用することで、独特の風合いを演出することが出来るとも言われています。
他にも、絹を利用したペルシャ絨毯もあります。
絹の特徴といえば、その光沢と滑らかな手触りと希少性なのですが、それとは逆に耐久性に欠けています。
効果で耐久性に劣り、古くなるにつれて価値が下がっていくことから、床用の絨毯として利用されることは殆どありません。
逆に、タペストリなどに用いられる場合は、羊毛の物よりも絹の物の方が人気が高くなっています。
絨毯の枠に縛られないペルシャ絨毯は、ペルシャが世界に誇る美術工芸品であることは間違いありません。