
父は5DKの一軒家に住んでいたのですが、晩年は犬を飼っていただけで一人暮らしでした。
食器や衣類の物持ちがよくて大量にありました。
しかし、デザインも古いものが多いもので、普段着にするには使いにくいものもちらほら。
食器は兄弟で分けましたが、それでもたくさん残ってしまいました。
兄弟はみんな家は分譲マンションに住んでいたので、家も売却するつもりだったのですが、家財道具などを市で処分してもらうとかなりの金額が必要です。
不要品回収に出してもよかったのですが、思い入れのある五月人形や、写真など、どうしてよいか分からないものもあったので、その相談も含めて遺品整理会社にお願いすることにしました。
お片付けの当日、業者さんに来てもらうと、箪笥や布団などは処分するものではありますが、ひとつひとつ丁寧に作業していただきました。
私がお願いした遺品整理の会社では家財道具や五月人形はリユースされるそうです。
家財道具などを買い取ってくれる業者さんは少ないですし、大事にしていたものを誰かに使っていただけると聞いて、気持ちが楽になりました。
また、通帳や印鑑などの貴重品は一通り見たのですが、作業中にブランド品やインゴットなどを見つけていただき、それは処分ではなく、売却をすることにしました。
立会いはしても、遺品処分をしてもらうだけだと思っていたので、処分しない方がいいものもお声をかけてくださったことは大変ありがたかったです。
1日でお方付けは完了し、とてもスムーズでした。
父が大切に使っていたものをあれも、これもと残していたら、きっと悲しみをずっとひきずっていたことでしょう。
しかし、業者さんの対応が非常によくて、亡くなった父からしても、残った私たちからしても心配りの行き届いていて、悲しみを乗り越えて次へ進むよいきっかけになったと思います。